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【西本忠成 トラとら虎】阪神・藤浪ら感染で…自宅待機する選手たち 工夫した練習で体調維持するしかない

 阪神にコロナ渦の衝撃が走っている。先発ローテ入りを期待された藤浪晋太郎投手(25)ら3選手にPCR検査の結果、陽性反応が出た一方、感染拡大に備えてチームに最低1週間の活動休止と、全選手に自宅待機を課すなど、異例の事態に直面している。

 球団幹部は「正直ショックだが、起こったことは仕方がない。今はこれ以上の広がりを抑えるのが第一で、球団挙げて全力で取り組みたい」と沈痛な表情で話した。

 当然、27日から予定されていた2軍の練習試合、対広島(由宇)と対中日(鳴尾浜)の各3連戦は中止。首脳陣のひとりは「1軍の主力も調整を兼ねて出場させることを決めていたから痛い。開幕(4月24日予定)まで日があるとはいえ、実戦不足になるのは否めない」と打ち明ける。

 仮に選手の自宅待機が1週間で解除されたとしても、キャンプから積み上げてきたものにズレが生じる恐れがある。投球練習や打撃練習といった基本的なものが奪われ、カンを取り戻すには待機した分だけ時間がかかる。

 「だから選手には待機中も練習を工夫してやってもらうしかない。人のいない場所でのランニングの他、庭や部屋でシャドーピッチング、バットの素振り、強化体操など、取り組めることは色々ある。要は体をなまらせないのが一番」と先の首脳陣は注文する。

 思えば1995年1月の阪神淡路大震災の際も、阪神は甲子園球場などに被害を受けたが、選手に影響はなく、無事開幕を迎えられたが今回は違う。ウイルスという見えない敵に勝たない限り本当の敵との戦いは始まらない。(スポーツライター・西本忠成)

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