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【西本忠成 トラとら虎】阪神・小幡コロナ陰性も…“ベストオーダーが作れない”

 阪神はコロナ禍による活動停止のため、懸案のベストオーダー作りが頓挫を余儀なくされている。3月25日のDeNA戦を最後に練習試合も中止になり、実戦テストの場は完全に奪われた。

 目下、自宅待機中の首脳陣のひとりは「いまは練習すらできないが、やはり気になるのは本番のこと。なかでも打線は、これだと確信を持てるものがまだ見つからないから、早くテストを再開したいのが本音」といらだちを隠さない。

 期待のボーアが4番合格なら、コロナ禍のさなかでもひと安心だが、疑問符がつくからなおさら頭が痛い。球団OBは「実戦でのヒットはシングルばかり。一向に打球が上がらないのは難点がある証拠。彼だけは開幕が遅れてよかった」と皮肉を込めて批判する。

 矢野燿大監督(51)はバント不用の「2番・近本」で、得点力アップを狙うが、悩みは他にもある。糸井、近本、ボーア、福留、高山、糸原、木浪と、主力の大半が左打者で占めるところだ。

 「組み方によっては1番から5番まで左打者が並んでしまう。これでは敵の継投に塩を送るようなもの。ぜひとも3番には右打者を挟みたい。候補は大山、マルテで、相手が左腕ならボーアを引っ込め、一塁・マルテ、三塁・大山で臨む手もある」と先のOBは進言するが、このテストも中断している。

 阪神では小幡竜平内野手(19)がコロナ感染を調べるPCR検査を受け、結果は陰性となったが、集団感染の恐れは消えていない。

 いったいいつになれば収束するのか、活動できるのか。その先の戦うスタイルも不透明な要素が多く、暗たんたる日々は当分避けられそうもない。(スポーツライター・西本忠成)

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