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【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】サッカー選手の発信が続くわけ Jリーグの原点は地域密着「ONE TEAM」

 新型コロナウイルス問題で、ついに緊急事態宣言が出てしまいました。Jリーグも公式戦の再開がいつになるか、もはや誰にもわかりません。

 そんな中、サッカー選手の発信をよく目にしませんか。元日本代表MF本田圭佑(33)ら誰かしらが毎日、SNSなどを通じてメッセージを発しています。サッカーの影響力の大きさを、改めて実感する日々です。

 これから、どのJクラブもさらに大変になっていくでしょう。何せ、公式戦が全く動いていません。J1からJ3まで全56クラブに1400人近い選手がいます。選手やスタッフには家族がいます。それだけではない、公式戦を行うためにはスタジアムグルメの商店、警備会社や運営業者もいる。Jリーグの原点は地域密着。クラブのある地域が「ONE TEAM」になっている。だからこそ他のプロスポーツよりも、「何かをしなきゃいけない」と積極的に選手たちが発信していくんです。

 今回のコロナ問題で、J1札幌の全選手が給料を一部返納すると発表しましたよね。しかし「Jリーグ選手会」はもろ手をあげて賛同はしませんでした。返納できるクラブもあれば、やはりできないクラブもある。例えば、イタリア1部リーグ「セリエA」では、給与削減の動きに選手会が異議を唱えました。

 Jリーグの前身、日本リーグ時代に正式な選手会はありませんでした。今は「日本プロサッカー選手会」があります。初代会長は哲(柱谷哲二氏)。ゴンちゃん(J3沼津FW中山雅史)や、(J2千葉FW佐藤)寿人も会長を務めました。これから起きるさまざまな問題は、現会長の高橋秀人(J1鳥栖)を中心に動くはず。サッカー界が中心になって、必ずこの難局を乗り切ってくれると信じています。東日本大震災のときもそうでしたから。(元J1横浜監督・水沼貴史)