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【西本忠成 トラとら虎】活動休止でも… 阪神首脳陣、開幕投手・西に厚い信頼

 阪神のコロナ禍による活動停止は2週間余りになる。一部の選手からは甲子園球場はじめ、全ての練習施設を使えないことに不満の声が出ているが、球団側は慎重な構えを崩さない。球界初の感染者(藤浪、伊藤隼、長坂の3選手=既に退院)を出した責任もあり、現場サイドと当分活動停止の続行を確認している。

 首脳陣のひとりは「そりゃ自宅待機の選手たちの動向が一番気になる」と体調を気遣うが、エースの西勇輝投手(29)だけは別格らしい。「いろいろ工夫しながら毎日を過ごしているのは想像に難くない。トレーニングも十分積んでいるのは間違いなく、全体練習を再開したときにはいつもと変わらない動きを見せるはず」と全幅の信頼を寄せる。

 一例が早寝早起きの生活スタイル。2月の沖縄・宜野座キャンプから、午後9時就寝、午前5時起床を守ってきた。「改めて睡眠の大事さが分かった。よく寝て体調がいいと肩やヒジの状態まで良くなる。シーズンをフルに働くためにも、ナイター以外の日は続けていきたい」。確かに野球と向き合う姿勢は超がつくほど真摯である。

 昨冬の契約更改の席ではフロントから「本当に阪神に来てくれてよかった」と、これ以上ない感謝の言葉をもらった。10勝8敗の好成績に加え、練習態度や若手投手へのアドバイスなど、チームに与えた影響の大きさは球団関係者も認める。

 当然、矢野監督の信頼も厚い。キャンプの時点で行った開幕投手の使命は、コロナ禍で開幕日がいつになろうと、相手がどこであろうと変わることはない。(スポーツライター・西本忠成)

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