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【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】忘れられないあの選手、あのプレー… 「気持ちで負けたら終わり」教えてくれたオスカー (1/2ページ)

 一生忘れられない外国人助っ人がいます。私はJリーグでもプレーしましたが、それ以前の日本サッカーリーグ(JSL)時代。1987年に日産自動車サッカー部(現J1横浜)にやって来た、元ブラジル代表主将・オスカー(65)がその人です。

 「えっ、マジ?」。初めて聞いたときは耳を疑いましたね。当時日産の監督で日本代表も指揮した加茂周さんが連れてきたんですけど、まさか日本に来て、それも一緒のチームでできるなんて思ってもみませんでしたから。私にとってはジーコやリネカーよりも断然、オスカーですね。

 78年アルゼンチン大会から3大会連続でW杯出場したセンターバック。33歳で来日したんですけど、涼しい顔から立ち居振る舞いから、風格満々でした。全身から発するオーラのすごさたるや。私はFWでプレーして、「このDFは抜けないぞ」と感じることもありましたが、オスカーにはそれが常にありました。

 プロ野球の投手もマウンド上で、すごいバッターが醸し出す威圧感に圧倒されると聞いたことがあります。「どんなボールを投げても打たれてしまう」という気持ちにされちゃう。現役バリバリの王さんや長嶋さん。最近なら全盛期のイチローがそうでしょうね。

 守備だけじゃなく、テクニックもすごい。例えば1対1の練習では、どんなことをしてもオスカーからボールを奪えないんです、本当に。当時の私は28歳くらいでイケイケの時期。チームでは主将をやらせてもらっていたし、自信しかありません。でもダメ。何回やっても奪えなかった。

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