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阪神、“甲子園期間中”は聖地使わず 失意の球児たちに粋な計らい

 来月19日に開幕するプロ野球は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため超変則日程。阪神は長期遠征を強いられるが、それでも夢を奪われた高校球児のため、8月は本拠地・甲子園球場を空けておく。

 阪神の球団関係者は「こんなご時世だし、試合ができるだけでもありがたいけど…。うちはホンマに大変よ」と苦笑。開幕カードの巨人との3連戦後も、「関東圏でビジターの試合が3カード(9試合)続く。そのまま広島でさらに3試合。計5カード、出っ放しになりそうだ」と明かす。

 本拠地開幕戦は7日7日までずれこむ予定。そこから2週間は甲子園に腰を据えて戦える。続く8月も夏の甲子園大会が中止になったため、例年のような長期ロードに出ることなく、ホーム球場に試合を入れられるが、「今年も変わらず、京セラドームをホーム扱いにして、前後をビジターで挟む日程を組むことになりそう」だという。

 谷本球団本部長は、「せっかくの聖地。可能な限り有効活用したい」と高校球児のために空けておく考え。お膝元の兵庫県高野連は毎年数試合、夏の大会を甲子園で開催してきた。中止となった地方大会の代替大会を実施するかは各都道府県の高野連に判断を委ねられ、兵庫は6月4日にも開催の可否を決める予定。開催となった場合、球児たちは甲子園でプレーする夢がかなえられそうだ。

 大きな目標を失った高校球児たちに、虎が用意した粋な計らい。夏の甲子園大会が予定されていた期間中に、兵庫県以外の高校からも聖地で思い出づくりのエキシビションマッチを希望する声が上がるかも知れない。(山戸英州)

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