記事詳細

【西本忠成 トラとら虎】衰え知らぬパワー! 43歳・福留、球界最年長の秘訣は「野球が好きだから」

 球界最年長の阪神・福留孝介外野手(43)が健在ぶりをアピールしている。練習試合2戦目(3日=対広島)では、早くも広い甲子園のバックスクリーンに本塁打を放つなど、衰えを知らぬパワーを披露。「いつでもゲーム(本番)に入れる状態にある」と、プロ22年目の開幕が待ち遠しいほど調整は順調だ。

 当初の日程では、4月26日の誕生日は古巣のナゴヤドームの中日戦で迎えるはずだった。あいにくのコロナ禍で当日は甲子園での自主練習。それでもナインはケーキやクラッカーなどを用意して大ベテランを祝い、感激させた。これも尊敬の証しだろう。

 当然、球界最年長の自覚はある。例えば4月15日の自主練習初日には、オンライン取材の第一声で、チームからコロナ感染者を出したことを、ナインを代表して謝罪した。立場は選手会長でも主将でもないが、40を過ぎたひとりの男として、頭を下げなければ気か済まなかった。

 球界の同期(1999年プロ入り)は、いまや同僚の藤川、西武・松坂の3人だけになった。“長寿”の秘訣を聞かれると「野球が好きだから。いままで辛いとか、辞めたいと思ったことは一度もない」と答える。3人に共通するのは、厳しいメジャーリーグの世界を渡り歩いたあたりではないか。

 福留の存在を「チームのお手本」と評する矢野監督は、効率のいい起用法を思案する。昨年、足の故障で104試合出場にとどまったのを教訓に、いかに疲労を蓄積しないかが一番の課題。そうでなくとも今季はコロナ禍日程で長期ロードや6連戦が多く、適度の休養日は必須だろう。超ベテランの敵はケガ一本に絞られる。(スポーツライター・西本忠成)

関連ニュース