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真夏のJリーグに“落とし穴” 観客マスク必須でコロナよりも熱中症が怖い

 新型コロナウイルスによる中断から再開が決まったサッカーJリーグに忘れていた落とし穴だ。熱中症である。

 Jリーグは16日、第9回臨時実行委員会を開催。議題はもちろんコロナ対策が中心となり、熱中症対策は「試合中の選手には給水タイム、また来場するお客さまにはミスト噴水をまくなど、各クラブで対応する」(Jリーグ担当者)と例年と変わりはないという。

 しかし今年の夏も暑くなる。J1は7月4日から再開するが、同10日からは「超厳戒態勢」とし、5000人まで入場者を入れる予定。8月1日から次のステップに入り、観客の上限をスタジアム収容人数の50%までに拡大し、アウェイ席の販売を始める。

 真夏はもちろんナイター開催なのだが、来場する入場者には『マスク着用問題』がふりかかる。事実、あるクラブ関係者は「マスクに対する暑さ対策はまだしていません。今でさえ暑いのに、いくらナイター開催でもマスクの着用は厳しい。どうしたらいいのかという状態。マスクのおかげで暑さで倒れる人もでてくる可能性がある」と危惧。「試合を運営するスタッフに対してもマスクをしてスタジアムで業務にあたれといわれてもどうなるかわからない」と続けた。

 これまでJリーグでは選手がプレー中に熱中症で倒れた例はない。入場者でも幸いにも重篤な熱中症患者は出ていない。

 この日の実行委員会では、各カテゴリーの優勝やJ1個人タイトルに与えられる総額約8億円の賞金を今季は約4億円に半減。J1優勝賞金は3億円から1億5000万円、ルヴァン杯の優勝賞金も7500万円となり、削減分はコロナの対応に苦しむ各クラブなどへの補填に充てられる。

 各クラブはコロナ対策一辺倒になっている。熱中症もクラブ任せではなくリーグ全体の対策が急務だ。(編集委員・久保武司)

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