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【西本忠成 トラとら虎】阪神、想定外の打撃不振… 近本どうした!?

 最下位に沈む阪神の誤算の一つに、近本光司外野手(25)の打撃不振が挙げられる。2日現在、打率・149(47打数7安打)は、「想定外もいいところ」と首脳陣も首をかしげるほどで、深刻さは増している。

 自信と余裕のなさは、2日の中日戦(ナゴヤドーム)でも顕著だった。2点を追う9回無死一、二塁での打席。送りバントを続けてファウルし、最後はバスターで遊飛に倒れてしまう。直後、バットを叩きつけて口惜しがった。

 「ベンチも近本も弱気すぎる。今季は延長10回までだから、同点では意味がない。状態が悪い時こそ強気に一挙逆転を狙わないのか」と球団OBは批判する。

 今季の打線の目玉と位置づけた「2番近本」も、開幕からたった2戦で露と消えた。原因は近本より、むしろ大ブレーキになった4番ボーア。矢野監督は3戦目にはボーアを6番に下げ、近本を1番、1番の糸井を3番、3番のマルテを4番と、大幅に入れ替えた。

 これにも先のOBは批判的で、こう切り捨てる。

 「2連敗したくらいで、なぜ、そんなに焦る必要があったのか。早急に結果を求めたことが、打線を狂わせたといっても過言ではない。近本などは出塁することに縛られ、リキんでボール球に手を出すケースが目立つ。これも結果を欲しがるからだと思う」

 打開策は基本に帰り、きっかけをつかむことしかなさそうだ。野球頭脳の聡明(そうめい)さは誰もが認めるところだが、時に考えすぎるのがアダになる。昨年も出足は悪かったものの、開幕13戦目に迷いから覚め、3安打の固め打ちで軌道に乗ったことを本人も忘れていない。

 とにかく、どんな形でもいいから塁に出る。積極果敢に盗塁を狙う。敵が一番嫌がるパターンを取り戻せば、ナインの士気は高まり、貧打線にも光りが差し込む。 (スポーツライター・西本忠成)

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