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照ノ富士、新大関・朝乃山を撃破 奇跡の復活Vへ大きく前進

 元大関で幕尻の東前頭17枚目照ノ富士(28)=伊勢ケ浜=が、新大関朝乃山(26)=高砂=を寄り切りで破り1敗を守って、奇跡の復活Vへ大きく前進した。

 照ノ富士は「上手をとって攻めることができてよかった。やってきたことを信じてやりたい。できれば五輪前に、こういう結果にしたいと思っていた」と描いていた復活ストーリーが現実味を帯びてきた。

 両膝のけがや糖尿病の影響で、2017年秋場所後に大関から陥落。4場所連続全休などで、昨年春場所には、西序二段48枚目まで降下し、その時点では四股も踏めない状態だったという。

 元大関が幕下以下に落ちたのは史上初。もちろん序二段から幕内にカムバックした例もなく、優勝となれば今後も破られることはないだろう。

 5月場所は中止になったが「けがを治すいい機会なのかなと思って。前向きに考えながらやっている」とトレーニングを積み、逆にいい休養とプラスに捉えた。

 関脇時代の15年夏場所で初優勝し、場所後に大関へ昇進。「たまに優勝してイケイケだった時期のビデオを見てモチベーションを高めたりするときもある」と発奮材料にしていたというが、2度目のVに王手をかけた。

 国技館に飾られている32枚の優勝額の中に、照ノ富士のものもある。古い額から順番に新しい額と替えられるため、来年初場所前には姿を消す。優勝し2枚同時に飾られるのは、今場所か次の9、11月場所で優勝した場合だけになるが、奇跡は目前だ。

  (K)