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人数制限に「独自大会」も並行開催…スカウトたちも異例づくしの夏 甲子園高校野球交流試合

 新型コロナウイルスの厳戒態勢で開催中の甲子園高校野球交流試合。プロ野球12球団のスカウトたちも、例年とは勝手の違う夏を送っている。

 甲子園初日はスカウト全員集合が恒例だが、今年は感染症対策でスタンドには各球団2人までしか入れない。西武、ロッテのように毎日同じスカウトが視察する球団もあれば、巨人、ヤクルトは日替わりとさまざまだ。

 大会2日目の11日、巨人はスカウトも兼務する水野雄仁巡回投手コーチ(54)と、昨季は2軍監督でファームディレクターを経て8月に専任となった高田誠スカウト(56)が甲子園初見参。近年は後手を踏んでいるドラフト戦略へのテコ入れで、原監督が送り込んだ強力コンビがネット裏から目を光らせた。

 池田高のエースとして夏春連覇の水野氏は、プロ入り後も幾度となく聖地のマウンドに上がり、解説者としても来場してきた。ただ、スタンドからスカウトとして視察するのは初めて。天理2番手の達孝太投手(2年)らをチェックし、「無観客だからいつもの甲子園とは雰囲気が違う。解説のときは昔を思い出すこともあるけど、スカウトとして来ると仕事という感じになるよ」と話した。

 コロナ禍による変則日程のため、今大会と並行して他地域でも視察が必要な試合が目白押しだ。西武は分業制で対応し、「担当スカウトは地域に張りついて試合を見ている」と潮崎哲也編成部ディレクター(51)。交流試合初日の10日から、東海大菅生-帝京の東京決戦をはじめ各地の独自大会、東京六大学開幕戦などに人員を配置した。ロッテに至っては甲子園を2試合目の途中で切り上げ、大阪の独自大会屈指の好カード、履正社-大阪桐蔭に足を運んだ。

 今年はただでさえ大会が少ないため、貴重な生情報を得ようと各球団とも、猛暑のなか東奔西走中だ。(塚沢健太郎)

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