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【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】札幌を躍進させた「ミシャ式」 ルヴァン杯2年連続決勝進出目指す

 JリーグYBCルヴァン・カップ準々決勝の組み合わせが決まりました。札幌-横浜FM、C大阪-柏、神戸-川崎、FC東京-名古屋。どのクラブもリーグ戦でも好調です。監督がしっかりチームをマネジメントしている証拠ですよ。

 2年連続の決勝進出を目指す札幌は、特にミハイロ・ペトロビッチ監督(62)の影響が大きい。2006年に来日以来、15年連続でJクラブを指揮している名将は、「ミシャ」という愛称もすっかり定着しました。

 その戦術は、どの選手にも「ポジションを限定しない」というのが大きな特徴。MFの選手であっさりDFに大胆コンバートしちゃいます。「ミシャ式」という手法ですね。練習もほとんどが試合形式。守備練習はほとんどしないそうです。

 広島を皮切りに浦和を経て札幌へ。これまでGK西川(浦和)、MF青山(広島)など多くの選手を日本代表に送り込んできました。

 札幌での一番弟子はFW鈴木武蔵(26)。今や日本代表の常連にまでなりました。以前はスピードを前面に押し出したプレー一辺倒でしたが、「シュートを打つ前に選択肢を持て」と指示。フリーマンがいたら「パスを出していいんだぞ」とレクチャーしました。

 昨季はリーグ戦自身最多の13ゴール。今季も開幕から3試合連続でゴールを決めており、ベルギー1部リーグのベールスホットからもオファーが届きました。シュートも決められるようになり、海外移籍のチャンスも来た。ペトロビッチ監督に足を向けて眠れませんね。

 昨年のルヴァン杯決勝で札幌は、今季無敵の川崎をあと1歩まで追い込みましたがPKで敗退。「ミシャ式」3年目の今年こそ、初タイトルなるでしょうか。(元J1横浜監督・水沼貴史)

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