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大坂なおみ、ボイコットと翻意の真意 準決勝一転出場へ 人種差別抗議運動の象徴に 全米OP前哨戦 (1/3ページ)

 女子テニスの大坂なおみ(22)=日清食品=が27日(日本時間28日未明)、前日にボイコットすることを表明していた「ウエスタン・アンド・サザン・オープン」の準決勝に、一転して出場することを決めた。ボイコットはウィスコンシン州で起きた警察官による黒人男性への発砲事件に対する抗議が目的だったが、大会を主催する女子テニス協会(WTA)が大坂の決意を尊重し、予定していた27日の試合を中止して翌日に順延。これが大坂の翻意につながった。ハイチ人の父と日本人の母を持つ大坂の行動は米国で大きな影響力を持つようになっており、激しさを増す人種差別への抗議運動の象徴にもなっている。

 英紙「ガーディアン」が伝えた大坂の新たな声明はこうだ。

 「私は準決勝を棄権し、勝ちを譲る覚悟でしたが、WTAとUSTA(全米テニス協会)と長い協議を行った末にプレーすることに合意しました。彼らはすべての試合を金曜まで延期すると申し出てくれました。私の心の中では、出場した方がこの動き(黒人差別への抗議活動)に、さらなる注目が集まると感じました。WTAに感謝します」

 欧米メディアも大坂の動向を大きく報じ、ロサンゼルス・タイムズ紙は「大坂が(撃たれた)ジェイコブ・ブレークさん事件に抗議して立ち上がった」、米ニュースサイトのMSNマネーは「世界最高の高収入女性アスリートがストライキをした」と伝えている。大坂は28日(同29日)の準決勝で、第14シードのエリーズ・メルテンス(ベルギー)と対戦する。

 米国では人種差別に対する抗議デモが激化しており、スポーツ界でも抗議を表明するためのボイコットが増えている。大坂もこれに同調し、今大会で準々決勝を勝ち抜いた数時間後、ツイッターに日本語と英語でこう書き込んでいた。

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