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強行出場の元大関・琴奨菊、残留ノルマあと3勝

■大相撲秋場所7日目=9月19日、両国国技館

 元大関で西前頭11枚目の琴奨菊(36)=佐渡ケ嶽=が7日目から再出場。東前頭9枚目炎鵬(25)=宮城野=の腰砕けで、大きな2勝目(2敗3休)を手にした。

 取組中のケガで3日目から休場。再出場しなければ、11月場所での十両転落が確実だった。幕内残留ノルマは5勝で、残り3勝4敗なら踏みとどまれる見込みだ。

 師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)によれば、琴奨菊は2日目の取組中に「ブチッという音がした」という。左下腿肉離れで「全治2週間の見込み」との診断書が提出されており、わずか5日で状態が回復したとは考えづらい。

 それでも再出場に踏み切ったのは、大関を32場所も務め優勝経験もある力士が、十両で相撲を取るわけにはいかないとの思いからだろう。過去に元大関で十両まで番付を下げたのは大受、雅山、把瑠都、照ノ富士の4人のみ。さらに優勝経験者に絞ると、把瑠都は出場することなく引退したため、実質上は序二段まで陥落しながら先場所に奇跡の復活Vを果たした照ノ富士しかいない。

 関取最年長の琴奨菊は、東前頭14枚目の先場所こそ8勝で勝ち越したものの、それまで6場所連続で負け越し。力が落ちているのは明白だ。足が万全でない状態で、あと3勝するのは容易ではない。この日はリモート取材に応じず引き揚げたため、再出場に至った胸中は不明だが、残り8日は力士人生をかけた土俵となる。 (塚沢健太郎)

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