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【神谷光男 スポーツ随想】基礎おろそか、休場力士が続出…相撲界は危機感を持て! (2/2ページ)

 「コロナのせいで稽古できない」との力士たちの言い訳も聞こえた。協会は秋場所後の10月5日から約2週間、1力士につき1部屋に限定した出稽古を解禁するという。

 それもいいが、国技館内の相撲教習所には2面の土俵があるのに、なぜ活用しないのかと不思議に思っていた。協会も検討中だというから是非、有効活用してほしい。ここに希望する力士を集め合同稽古にすれば、1力士1部屋などと限定する必要もなく、いろんな相手と手合わせできる。本場所同様に感染防止対策を徹底すれば、さほどのリスクはないだろう。

 体ばかり不必要に大きくなり、基本のしこやテッポウ、ぶつかり稽古がおろそかにされている。やたらにけが人が多いのもそのためで、合同稽古は実施されない巡業部の親方が責任をもって監督にあたり、基本を徹底させるいい機会でもある。

 せっかく築いた相撲人気。感染防止のため入場制限は仕方ないにせよ、土俵がこんな調子では次の国技館開催となる11月場所も客足が遠のくことは目に見えている。危機感を持たず「コロナのせい」などと力士が責任回避していたら、とんでもないことになりそうだ。 (作家・神谷光男)

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