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J1仙台「ドタバタ社長人事」の背景 報道された“救世主”とは別の人物登場にサポーター衝撃 (1/2ページ)

 親会社に頼れぬJリーグの市民クラブは、コロナ禍による経営難が深刻だ。特に苦しい状況なのが、“コロナ前”から赤字体質だったJ1ベガルタ仙台。今期終了後は3億円程度の債務超過となる見込みで、経営再建を託される新社長の意外な人選にサポーターは大きな衝撃を受けている。

 仙台は宮城県や仙台市が大株主となっている半官半民のクラブ。純民間のプロ野球・楽天イーグルス、Bリーグ・仙台89ERSに比べて意思決定の遅さ、営業力の弱さが弱点と指摘されてきた。

 このままだと億単位の赤字は来期も続く可能性が高い。資金調達が急務となるなか、11月26日に地元紙やスポーツ紙が救世主の登場を“スクープ”。地元民放局出身の菊池秀逸社長が退任し、生活用品メーカー大手・アイリスオーヤマの役員が後任を務めると報じた。

 アイリスオーヤマは仙台市に本社があり、プラスチック製品から出発して今や家電製造も手掛ける有力メーカー。スポンサーとしてベガルタを支えてきた経緯もある。地元の優良企業が親会社として資本、人材の両面で救済に乗り出せば、経営の特効薬となるとして期待感が高まった。

 ところが、クラブから発表された次期社長の佐々木知広氏は、報道された役員とは全くの別人だった。佐々木氏は郵政省出身でゆうちょ銀行などの勤務歴がある64歳。仕事とは別に、クラブの市民後援会に長く裏方として関わってきたが、肝心のお金を引っ張る手腕は持っていない。

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