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【神谷光男 スポーツ随想】NHK調査で6割が「無理」も…五輪開催へ一直線 “付属品”聖火リレーもきっちり開催、ある程度は車で回っても国民納得するのでは (2/2ページ)

 「将来の(五輪の)こと」より、「コロナのいまを考えてくれ」と小池知事には突っ込みを入れたくなるが、「千万人といえども我いかん」とはこのことか。コロナが収まる、収まらないに関係なく開催へ不退転の構えを改めて示したといったところだ。

 五輪をやるなら、聖火リレーも、というわけで延期前とほぼ同じ期間、規模で行われるという。3月25日に福島県の「Jヴィレッジ」をスタートし121日間、約1万人のランナーにより全国をリレーすることが先日、発表された。

 「Go To トラベル」の一斉一時停止が決まり人には「動くな」といっているのに、タイミングが悪すぎる。スポンサーとの兼ね合いもわかるが、やれば「来るな」とは言えず当然人が集まる。

 今年2月のリハーサルで女優の石原さとみが走った際の沿道の人出を思い起こすと、「密」になるリスクは十分考えられる。著名人は道路を避け、自治体が管理しやすい公園を走らせるという案もあるという。そこまでして著名人を走らせる必要があるのか。

 五輪本体は開会式の選手数や選手村の滞在日数などカットできるものは極力カットし、感染防止に最大限努力しようとしている。それでいて“付属品”に過ぎない聖火リレーが丸々、そのまま行われるというのもおかしな話ではある。

 人によるリレーは一部にとどめ、後は車で回ったとしても国民は納得するのではないか。(作家・神谷光男)

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