記事詳細

コロナ禍に泣いた楽天、39日間の活動休止で息切れ 他球団が再開後も練習できず…「不公平」の声に対応ないまま開幕

 コロナ禍に見舞われた球界で今季、最も影響を受けたのは楽天だった。

 親会社の方針で3月31日から球場施設をロックアウト。この間、巨人や広島は自主練習を続け、他球団も続々と再開するなか、楽天の活動休止期間は5月8日まで39日間に及んだ。首脳陣からは「球団の方針だからしようがないけど。岸なんか2回キャッチボールができただけと言っていた。ヨソのチームとこんなに差があっていいのか」と不満の声が漏れた。

 こうした不公平を問題視する声が西武・松坂ら選手からも上がったが、選手会や球団側の対応がないまま開幕。楽天は7月9日に貯金8、ソフトバンクと5・5ゲーム差の首位と好発進を見せ、8月下旬までは優勝争いを繰り広げたが、好調だった打線は練習不足から息切れしていった。

 岸は3試合に先発も、調子が上がらず1カ月で2軍落ち。9月に再昇格して7勝0敗と本来の姿を取り戻したが、その頃には2位・ロッテとの差も大きく広がっていた。

 4位に終わり、来季監督は石井GMが兼任することが決定。三木監督は1年で2軍監督に逆戻りとなり、チーム内からは「『あれを使え、これを使え』という球団の言う通りにやって、責任だけ取らされるのではたまらない」と同情の声が上がった。三木谷オーナーが絶対的な権限を握り、現場に口を出す球団だといえばそれまでだが、もしもコロナ禍がなく通常通り開幕できていたなら、結果はまた違っていたはずだ。(塚沢健太郎)

関連ニュース