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【神谷光男 スポーツ随想】島根・聖火リレー中止検討 「コロナ対応」「政治手腕」丸山知事は骨がある (1/2ページ)

 名の通った役者をかき集めた割には、ドタバタで終わった五輪組織委員会新会長選出劇。それに比べ役者は地味ながら、島根発の地方ドラマの方がよほどインパクトがあった。島根県の丸山達也知事がぶち上げた「聖火リレー中止検討」だ。

 「今のような感染状況が続くようでは、感染リスクの高い東京五輪のプレイベントにあたる聖火リレーに、島根県の財源と人員をあてることはできない」

 よほど不満が積もり積もっていたのか、ずいぶん思い切った発言だ。国や東京都のコロナ対策を批判し、都が積極的疫学調査を縮小したことを挙げ、「対応能力の水準が低いところにリスクの高いイベントを実施する資格があるのか」と五輪開催にも注文をつけた。

 気持ちがいいほどの正論だ。島根県は人口約67万人で鳥取県に次いで2番目に人口が少ないこともあって追跡調査なども徹底し、全国で唯一死者ゼロとコロナを封じ込めている。「東京はもっとちゃんとやってくれよ」と思うのも無理ない。

 さらに、全国の飲食店が打撃を受けたにもかかわらず、緊急事態宣言が出ている地域と島根県など感染者が少ない地域とでは政府の支援に差があり、「不公平」とも主張している。

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