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【神谷光男 スポーツ随想】どこまでも国民感情とは真逆の五輪…観客数決まらず、開会式終了時間後倒しに終電延長 (1/2ページ)

 「最大1万人」「5000人」やれ「無観客」と、あと3週間足らずで開会式を迎える東京五輪だが、観客数さえ決まらずいまだに全体像が見えてこない。あれほど感染症の専門家たちが「やるなら無観客で」と口をそろえているのに、入場券収入を少しでも回収しようと悪あがきしているとしか見えない。

 東京都の新型コロナウイルス新規感染者は増加傾向で、まん延防止等重点措置は11日の期限以降も延長必至。大規模会場の上限1万人は困難となり、組織委の橋本聖子会長や東京都の小池百合子知事から「無観客やむなし」の発言が相次いだ。開閉会式や陸上、野球など一部競技の無観客は避けられないようだ。ならばいっそ、全競技を無観客にしてしまう方がすっきりしている。声援がなくなって選手は張り合いがないかもしれないが、不公平感はなくなる。

 追い詰められてあれこれ思いつくのか、バタバタといろんなことが報道されているが、中でも国民感情とは真逆の方向を向いたのが開会式の30分延長だ。23日の午後8時から11時まで3時間の予定だった開会式で、入場行進の時間が当初の予定より長くなったのが理由とか。新型コロナ対策で各国選手団が大会ルール集「プレーブック」で定められた、2メートルの距離を確保して行進すると30分余計にかかり、終了は11時30分になるという。なんとまあ杓子定規というか、机上の計算でそこまではじき出すとは…。さすがに後生大事に式次第にこだわる日本らしい。

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