「野球にならなければ韓国相撲で勝ちたい」日韓に温度差

韓国KIAは主力欠場

2009.11.12


“花相撲”で原監督の今季4度目の胴上げなるか【拡大】

 巨人・原辰徳監督(51)はWBC制覇から始まった栄光の1年の総仕上げとして、韓国シリーズ覇者のKIAと対戦する日韓クラブチャンピオンシップ(14日・長崎)にベストメンバーで臨む。ところがKIAは主力が欠場し、残るメンバーも野戦病院の状態。勝って当然の花相撲となっては拍子抜けだ。

 日本、韓国、台湾のチャンピオンチームと中国の選抜チームが総当たりで戦った昨年までのアジアシリーズが姿を変え、新たに日韓王者が1試合で勝負する形式となったアジアNo.1決定戦。

 2005年にアジアシリーズが始まった際は、主催が読売新聞社で開催地は東京ドームという、まさに巨人の出場を前提にしたような大会だったが、巨人が出ないうちに読売は主催を降り、今年から会場も変更に。遅きに失した形で日本一になった巨人は12日、長崎入りした。

 それでも原監督は勝つ気満々。これまでの出場チームは日本シリーズ終了とともに帰国した外国人選手を欠いての戦いだったが、「ラミレスも出るし、ディッキー(ゴンザレス)、オビスポもね」と、手術を受ける抑えのクルーン以外はベストの布陣で必勝を期す。先発投手は日本シリーズでも2度先発した勝ち頭のゴンザレスが濃厚だ。

【巨人に勝ったら韓国メディア大騒ぎ】

 ところが相手にとって不足あり−。KIAはベストメンバーと程遠い顔ぶれだ。14勝で最多勝を獲得したロペス、チーム2位の13勝を挙げヤクルトやソフトバンクにも在籍したガトームソンはそろって帰国済み。今春のWBCで韓国代表に選ばれた、エース尹錫●と1番打者・李容圭も4週間の基礎軍事訓練を受けているため欠場する。

 先発予定の梁弦種は巨人打線が苦手とする左腕だが、8日に風邪をこじらせて入院、9日の優勝祝賀会にも顔を見せず出場を危ぶまれていた。

 それでもKIA・★汎鉉監督は「梁が無理なら先発する投手がいない」と病み上がりの21歳に託す。

 かつて中日にいたベテラン外野手の李鍾範も風邪で体調不良。正捕手の金相勲は韓国シリーズのクロスプレーで故障し、出場できるか不透明だ。06年のWBC日本戦後にマウンドに太極旗を立てた、メジャー逆輸入右腕の徐在応も故障でエントリー外に。野戦病院のありさまに★監督は「頭が痛い。かなり厳しい勝負になる」と嘆きつつも、「野球にならなければ、原監督とシルム(韓国相撲)をしてでも勝ちたい」と悲壮な覚悟だ。

 今回ばかりは韓国メディアも圧倒的不利を認識し、WBCでしてやられた原監督にリベンジを、という機運も低い。逆にこれで巨人に勝ったら大騒ぎ間違いなし。日ごろから「胸と胸を付き合わせた勝負」を望む原監督にとっては不本意な相手だが、最後の最後でミソをつけるわけにはいかない。(笹森倫)

●=王へんに民

★=恵の心を日に