茶髪&ひげ禁止!巻き返し図る横浜とロッテの本気度

2009.11.16


村田修一【拡大】

 今季セ・リーグ最下位の横浜とパ・リーグ5位のロッテ。「ベイスターズ」と「マリーンズ」。本拠地が海に近く、海をイメージしたニックネームを持ち、巻き返しを図っている最中の両球団には、こんなに共通点がある。

 横浜とロッテはそれぞれ、尾花高夫(52)、西村徳文(49)の新監督を迎えた。くしくも両監督とも、ナインに対して茶髪、長髪、ひげ、ユニホームの上着のすそを外に出すようなだらしない服装を禁じ、まずは身だしなみにメスを入れた。

 横浜には個性豊かな髪形の選手が多く、特に主砲・村田の髪形は、両サイドを刈り上げたうえで茶と黒のまだらに染め上げるなど凝りに凝っている。それでも、15日に秋季キャンプ視察のため沖縄入りした尾花監督は「われわれは見られる仕事。(茶髪やひげは)個人的に好きではない」と一歩も引かない構え。

 一方、石垣秋季キャンプを終え、16日から3日間千葉マリンで仕上げの練習を行う西村監督も、昨年までバレンタイン監督の下でアメリカナイズされたナインの服装にメスを入れた。金髪にしたこともある西岡を主将に任命し、率先垂範を求めている。

 ちなみに尾花監督が「最も影響を受けた指導者」と名前を挙げているのが、ヤクルト選手およびロッテコーチ時代に薫陶を受けた広岡達朗氏(ヤクルト、西武監督、ロッテGMを歴任)だ。

 その広岡氏は「スポーツ選手にとってユニホームは礼服であり、清潔感のある姿を見せるのは義務。本来はあたり前のこと。しかし『個人の自由』という言葉がひとり歩きし、けじめや組織の論理がないがしろにされ、それが社会の荒廃を招いている現在においては、2人の監督が声を挙げてくれたのがうれしい」と語る。

 「それにしても、私がロッテのGMを務めた2年間(1995、96年)は、選手には茶髪やひげはもちろん、試合中の喫煙も禁じ、ユニホームのズボンをひざ下までたくし上げるスタイルを徹底させたが、みんな理解してやってくれていた。それが私が辞めた後に崩れ、原点に戻ってくるのに、なんと長い年月がかかってしまったことか」とあきれ返った。

 このオフ、先手必勝とばかりに積極的に補強を進めている点でも共通している。両軍の間で清水←→那須野、斉藤俊のトレードが成立。さらに横浜はロッテからFA宣言した橋本を正捕手候補として獲得する。ロッテは韓国代表の4番・金泰均(キム・テギュン)の入団も年俸1億5000万円の3年契約で決めた。

 横浜は、尾花監督が「相手球団から見ていて、『本当に強くする気があるのか?』と思っていた」と不安視していたフロントが10月に一新された。ロッテは年俸5億円のバレンタイン前監督を退任させ、西村監督は10分の1の5000万円。来季年俸2億8000万円が確定していた清水も放出して補強資金を捻出。両軍とも本気で低迷からの脱却を狙っている。(宮脇広久)