来年(2011年)には巨人が、沖縄の県庁所在地でもある那覇市へ進出する。経済効果約20億円とも試算されている「巨人那覇キャンプ」の弱点は、駐車場にある。
巨人の春季キャンプは、「宮崎から撤退することはない」(清武球団代表)が、来年からは1カ月のうち半分を那覇市で行うことが決まっている(前半か後半かは未発表)。気候が温暖で、今年も12球団中10球団が沖縄でキャンプを張っており(他県との2部制の球団を含む)、練習試合やオープン戦を組みやすいメリットがある。
約3万人収容のメーンスタジアム、那覇市営奥武山(おうのやま)野球場が完成間近。室内練習場も併設される。最新の設備を整え、那覇空港からも車で5分の好立地だが、駐車場の手狭さが悩みの種だ。
那覇市観光課の池村博之副参事は「野球場の駐車場は129台分の予定で、これでは球団関係者と報道陣の車を収容するのが精いっぱい。市街地だけに、新たに駐車場をつくろうにも用地がない」と明かす。野球場を含む奥武山運動公園の駐車場が他に約500台分あるが、他施設との共用で当てにできない。
また沖縄は巨人ファンの多い土地柄ではあるが、巨人の親会社系列である日本テレビ系の地元局が存在しない。「BSやCSを見られる家庭は別だが、一般に沖縄で巨人戦を見られる機会はめっきり減った」(前出の池村副参事)という“巨人離れ”の事情は、他県より深刻といえる。
キャンプ実施1年前のいまも、那覇市役所庁舎には巨人誘致成功を祝う横断幕、ステッカーが目立ち歓迎ムードが高まっているが、何とも困った課題が残っている。(宮脇広久)
