雄星「たいしたことない」は禁句!?西武2軍の同僚はヒヤヒヤ

2010.03.06


2軍のシート打撃に登場した雄星。想定外の事態に周囲は…【拡大】

 菊池雄星投手(18)が降格してきたことで、西武の2軍がてんやわんやだ。

 雄星は5日、2軍で実戦形式のシート打撃に初登板。のべ15人に対し6安打、2四球、3奪三振。最速は143キロで、52球中140キロ以上はこの1球だけだった。

 最初の打者からいきなり3連打を浴びると、1死を挟み再び3連打とメッタ打ち。序盤は制球に苦しみ、直球を狙い打ちされた。しかし後半はうって変わり、スライダーが決まり始めて3三振を奪い安打を許さなかった。

 「高校時代からですが、立ち上がりが悪かった。まだまだ1軍、ファームで結果を出せる投手じゃないなと思いました。不利なカウントで変化球を投げられなければ通用しない」と痛感。それでも手応えは「すごく感じましたね。実戦まで時間が長かったので。イライラや不安が今日で解けた。変化球を投げられれば抑えられるというのは感じた。打たれたけど、いい収穫があった」と納得の様子だった。

 そんな注目のルーキーと対戦した2軍の選手たちがドタバタ劇を繰り広げた。

 中前打を放った後藤武は「前回(キャンプのフリー打撃で対戦)に比べれば、制球ができていた。指にかかった球は威力があるが、抜けた球はもったいない」と解説。ところが周りの関係者から「ハッキリ言えよ」、「要するに何だよ」と突っ込みを入れられ、大久保打撃コーチに「こういう時は何て答えればいいんですか?」と泣きを入れた。実績のある後藤ですらこのありさまで、他の選手も「たいしたことない」と答えるわけにもいかず、一様に困惑の表情を浮かべた。

 三塁ベースに当たり打球が大きく跳ねる安打を放った黒瀬は、エラーと受け取られるとでも思ったのか、「安打って書いておいてください。あれなら二塁打でした(シート打撃は走らない)」と報道陣に猛アピール。1軍首脳陣も間違いなく記事を目にするとあって、気が気でない様子だった。

 練習終了後、雄星は休む暇もなく、6日に行われる花巻東高の卒業式のため岩手へ帰省。当初は5日のリハーサルにも参加するといわれていたが、とてもそんな余裕はなくなった。6日のうちに所沢に戻り、9日に初先発する教育リーグ・巨人戦に備え、7日には練習に合流することになっている。せわしない帰省となったが、これを機に浮上するしかない。

(塚沢健太郎)