2度目の登板で好投も1軍への道はまだまだ険しい−。西武・菊池雄星投手(18)は17日、教育リーグのヤクルト戦(西武第2)に中継ぎで登板。2回を投げ1安打、1四球で1三振を奪い無失点に抑えた。
セットポジションから四球とボークで崩れた初登板(9日の巨人戦)に比べると、制球も安定。雄星は「結果以上に、自分で納得のいく球が多かった。前回はいっぱいいっぱいだったが、今回は結果は気にせず、楽しんで投げようと思った」と振り返った。
しかし今後は未定のままだ。小野和義2軍投手コーチ(44)は「本人は投げるというだろうけど、体力がない。今のまま投げさせたらケガをする。先発で中5日で回したら、絶対1カ月持たない。無理はさせません」とキッパリ。現状では2軍のローテーションにも入れないレベルだと明かした。
「セットの球威がないんだから、練習しないと。チンタラ200球投げるなら、全力で50球の方がどれだけ身になるか。体力や練習の姿勢もそうだし、それをクリアしないと、次の段階に進めない」(小野コーチ)と相変わらず課題は山積。「あいつは頭デッカチだから、こっちは体で教えないと。今のところはまだ“ふ〜ん”という感じだから、その鼻をヘシ折ってやりますよ」と徹底的に鍛え上げるつもりでいる。
この日、視察に訪れた元西武監督の広岡達朗氏(78)も、「持っている才能が生かされていない。もったいないと思う。スナップスローを勘違いしている」と手厳しい評価。試合後には雄星にアドバイスを送り、「本人が気づけば、途端に良くなる。才能はあるから(1軍に上がるのは)早いですよ。投げる能力がないなら無理だけど、持ってるから」とコツさえつかめば1軍への道は近いと分析した。
雄星は「今日はたまたま抑えたいと心掛けた。確実にステップアップしてるけど、毎回内容のいい投球をして本物だと思う」と1度の好投で浮かれることはなかった。5、6月での1軍昇格を目標に掲げているが、1つ1つ首脳陣から出されたノルマをクリアしていくしかない。(塚沢健太郎)

