ダブル残留は至難の業!? 横浜・内川聖一内野手(27)が3日、1軍登録日数が8年に達し国内FA資格を取得した。主砲の村田修一内野手(29)も今季中に国内FAの要件を満たす見通し。フロント、現場首脳陣を一新し、“改革元年”の横浜が嵐のオフに向かって動き出す。
内川は3日、横浜スタジアムでの全体練習に参加。権利を行使できるのはシーズンオフとあって、「(資格取得からオフまで)考える時間が長く取れるのは救い。時が来れば判断を迫られる。その時点でどこで野球やりたいか、でしょう」と語るにとどめた。海外FA権(9年)を取得するにはさらにもう1年必要で、「現時点ではメジャーリーグの仕組みもよく知らない。野球をやっている以上、レベルの高い所でやってみたいというのは本能ですけどね」と含みをもたせた。
球団は昨年オフ、内川に倍増の今季年俸1億7000万円、ダウン提示を覚悟していた村田に据え置きの2億6000万円を提示し、気持ちよくサインさせた。だがいずれも1年契約で、来季以降の引き留めはさらに出費がかさむだけに予断を許さない。
くしくもこの日、“体験学習”の形で2軍から呼ばれたのが、ドラフト1位ルーキー筒香(つつごう)嘉智内野手(18)。フリー打撃でさく越えを連発し、右翼最上段へ1軍選手顔負けの特大弾も披露した。2軍では4番サードに定着し、イースタン・リーグ2位タイの7本塁打(2日現在、以下同)、打率・256をマークしている。
「いますぐ(筒香を)1軍に上げてえ! しかし筒香には来年、新人王を取らせにゃいかんからな…」とうなったのは島田ヘッドコーチ。今季1軍での打席数が60以内であれば来季以降に新人王資格が残るとあって、「秋頃に上げ、何試合かだけ1軍のレベルを経験させて」満を持して来季を迎えさせるのが育成プランだ。もっとも「ポジションは微妙だけどね」と島田ヘッドは付け加えた。
定位置の三塁には村田、高校時代に守った経験のある一塁には内川がいる。オープン戦の時期に外野でノックを受けたことはあるが、ほとんど素人レベル。別のコーチは「来年は村田、内川がいるかどうかわからないからね」と指摘する。皮肉にも黄金ルーキーの新人王獲得作戦は、主軸の2人のうちどちらかが欠けたときに始動するということか。(宮脇広久)


