阪神は12日の広島戦(マツダ)で今季最多の19安打を放ち、10−4で大勝し、再び首位に立った。何よりの「吉兆」が、城島健司捕手(34)−桜井広大外野手(27)−狩野恵輔捕手(27)による3者連続本塁打だ。
1−3で迎えた6回、広島先発スタルツから7番城島がこの試合2本目となる左越え逆転21号3ラン。続く8番桜井も左越えに8号ソロ。さらに先発久保の代打で登場した狩野にも左越えの2号ソロが飛び出し、すべて左越えの3連発完成となった。
チームの3者連続アーチは、18年ぶりのリーグ優勝を果たした2003年5月9日の横浜戦で、浜中、片岡、アリアスが左越え3連発を放って以来、5年ぶり8度目の快挙だ。
その前は、今や伝説化した1985年4月17日、巨人戦の「バックスクリーン3連発」。槙原から、バース−掛布−岡田が甲子園のバックスクリーンに放り込んだ豪快な3連発が21年ぶりのリーグ優勝につながった。
当時のV戦士でもある真弓監督は「あの時は21年優勝していなかった。今のチームは当然優勝争いをするチームだ」と優勝の吉兆とも言える3連発に上機嫌。威勢良く「優勝」という言葉も口をついて出た。
1発目を打った城島は、2001年8月3日の日本ハム戦(松中−城島−秋山)、03年6月18日のオリックス戦(城島−大道−バルデス)、05年4月16日のロッテ戦、7月3日のオリックス戦(ともに松中−城島−ズレータ)でも3連発に絡んでいる。その豊富な経験から「3連発は1番目が一番楽。狩野はよく打ったよ」と語る。お祭りムードを演出する3発目の狩野を褒めた。
狩野を送り出す前に『3連発』がチームにもたらす価値を説いたという片岡打撃コーチは「自分の時はもう忘れたよ。でも3連発がみんなを楽にしてくれた」とその価値の大きさを強調した。阪神に5年ぶりに飛び出した3連発。今季優勝を飾り、再び栄光の一幕とすることができるか。
