六本木ヒルズでIT企業戦士!桑田さんの野球チームで指導も

★元ロッテ、ネットサービス会社「ATW plus」勤務の飯田雅司さん(34)

2012.01.18


プロで1軍登板はかなわなかった飯田さんだが、今は少年野球で指導を続けている【拡大】

 時代の最先端をいくIT企業が集まる、東京・六本木ヒルズの森タワー37Fが勤務場所。4年間のプロ野球生活を経て、現在はネット関連企業でサラリーマン生活を送っている。窓から東京タワーとスカイツリーが一望できるセレブなオフィスは、高級感があふれている。(聞き手・米沢秀明)

 ■記録を残す仕事

 ここに勤務して4年目です。正直いって、しばらく六本木ヒルズの高級感に慣れませんでしたね(笑)。コンピューター会社「エーティーワークス」(富山本社・富山市、東京本社・港区)の子会社で、ネットやソフト関連のサービス事業が仕事です。

 自分の仕事は映像のダビングサービス。あまり使われなくなってきたVHSやベータ、8ミリなどの映像をデータに変換、DVDやブルーレイに移し、長期保存できるようにするのです。ビデオには大事な思い出がたくさん詰まっていますよね。しかし、放っておくとカビが生えてしまうこともあります。貴重な記録を残すお手伝いをする仕事だと思っています。

 お客さまは、法人から個人のプライベートビデオまでさまざま。ネットで申し込んでもらうか、直接持ってきていただくだけでOK。1本600円から1200円でダビングできます。

 法人のお客さまの場合は会社の会議やイベントのビデオなど、歴史や沿革を保存しているものが多いですね。個人は結婚式や七五三といった子供の成長の記録など。どれも大事な記録ばかりです。

 非常に多いのが胎児のエコー検査時のビデオ。産婦人科がサービスで録画して、妊婦さんに渡している貴重なものです。つい最近までVHSが多かったみたいですね。うちにも6歳と2歳の娘がいますので、エコービデオと、自分の高校野球時代の記録はDVDに変換しました。

 うれしいのはお客さんにメールをもらうとき。「もう見ることができないと思っていたテープを見ることができました。家族で楽しくみせてもらっています」なんてね。

 ■引退直後

 プロ野球のレベルは高く、それでも頑張れば何とかなるかもしれないと思っていた22歳のときに退団しました。野球はすっかり嫌になって、女房の実家に近い神奈川県相模原市で、佐川急便に勤務しました。

 朝5時から夜中の12時まで大変でしたが、体を動かす仕事が合っていると思いがんばっていました。30歳になって、ほかの仕事も見てみたいと思ったとき、元ロッテ投手の干場崇永さん(エーティーワークス勤務)に紹介してもらったことで、初めて別の仕事に挑戦する気持ちになったのです。

 ダビングはもちろん、受付窓口、営業もすべて自分の仕事です。最初はスーツで静かなオフィスに勤務するなんて大丈夫かな、と心配でした。

 ■好きな野球

 区切りをつけたつもりでいましたが、やはり野球は好きです。佐川急便に勤務していた27歳のとき、子供にコーチをするボランティアがしたいと思って探したら、桑田真澄さんがオーナーの麻生ジャイアンツボーイズ(神奈川)が指導者を募集していました。

 桑田さんとは面識はありませんでしたが、履歴書を送ったところ「来てくれ」という話になって、現在は監督をしています。練習は土日ですが、桑田さんはとても熱心。練習に顔を出せないときも、必ず練習メニューの確認や試合後の報告などをメールで送ることになっています。

 いつか高校野球の指導者になりたいという夢もありますね。

 ■いいだ・まさし 1977年5月19日、京都市出身。中学時代はボーイズリーグの京都田辺に所属し、3年時に世界大会に出場。敦賀気比高では94、95年に夏の甲子園に出場し、95年は遊撃手兼控え投手で4強入り。大型の本格派投手として期待され、同年ドラフト3位でロッテ入団。98年に内野手に転向したが、1軍出場がないまま99年引退。現在は「ATW plus」(東京・六本木6−10−1)営業部勤務。ボーイズリーグ「麻生ジャイアンツボーイズ」の監督をつとめる。

 

注目情報(PR)