厳しい争いを抜け出すのは誰だ?
巨人の外野手争いが激化している。現時点で、原辰徳監督が「当確」を出しているのは、昨季首位打者の長野久義外野手(27)ただひとり。残り2枠には、崖っぷちのベテランから若手までがひしめく。
宮崎キャンプの5日は、初めてシートノックを決行。昨季は主に中堅を守った長野を右翼、大田泰示外野手(21)が中堅、新助っ人のジョン・ボウカー外野手(28)=前フィリーズ=が左翼に入る新シフトを試した。
「今日はああいう形でと。いろいろ、そのへん(配置)は臨機応変に。レギュラーというのは長野ひとりだ、ということでしょうね」と指揮官。
となると残りは2枠。高橋由伸(36)、谷佳知(38)、松本哲也(27)、さらに外野手登録に変更される大田泰示(21)とボウカーが加わり、壮絶な奪い合いを展開することになる。
この日は、最も若い大田が「肩の強さと足の速さを全面にアピールできればいい」とセールスポイントを敢然と売り込み。指揮官も「彼のなかで一番の特長とする、人にないものがあるわけですから、そこをさらに磨いていってほしい」と期待をかけた。
とはいえ、それぞれに一長一短がある。大田も打撃には大きな課題があり、守備力だけでレギュラーがつかめるほど、巨人は甘くない。
もちろん、高橋は持病の腰がどこまで回復しているか不明。2009年は新人王を獲得する活躍をみせた松本も、一昨年からは不調続き。特に昨季は統一球に対応できずに苦しんだ。
またボウカーに関しては、原監督が「丁寧にプレーしている」と一定の評価を与えたが、助っ人の実力はふたをあけてみるまで分からない。
コマはそろっても、機能しなければ意味がない。指揮官は「かなりいい状態で2月1日を迎えて、第1クールを終わってくれた」と手応えを口にした。開幕まで2カ月を切った。外野のスタメンに並んでいるのはどの名前だろうか。
