“イケメン選手”新素材メーカーで活躍中!

★元西武 オーイソ専務取締役の安藤信二さん(41)

2012.03.14


元西武、オーイソ株式会社・専務取締役の安藤信二さん【拡大】

 西武時代には“辻2世”と呼ばれ、イケメン選手としても女性ファンに絶大な人気を誇った。現在は東京・東池袋にあるスポーツ用品のグリップ製造会社「オーイソ株式会社」の専務として活躍。同社が開発した水分が付着しても滑らない素材は、スポーツ業界から熱い視線を浴び大手メーカーでも商品化されている。新開発商品でスポーツ界に貢献するのが夢だ。(聞き手・米沢秀明)

 西武の後は台湾でプレーを続けましたが、リーグ合併でチーム数が削減されることになり、ここで引退しようと。引退後は野球に携わる仕事につきたいと思っていたのですが、結婚して家族もいたので、最初は不動産会社に1年勤めました。しかし自分には合わない気がしたし、やりたい仕事ではないと感じました。

 そんなとき声を掛けてもらったのが、今の会社の磯村斎社長でした。磯村社長は貿易会社を定年になってから、新たな事業で挑戦をしようとしている人。話を聞いて面白そうだと思ったのです。

 2004年から一緒に仕事を始め、主に取り組んできたのはスポーツ用品に応用できる『ぬれても滑りにくい素材』の開発。社長が試作品を作り、自分が人脈を生かしてプロ選手に試してもらい、意見を聞いて開発を進めました。テニスなどのグリップに使われるポリウレタンやラバー素材に、添加物を加工して滑りにくくする技術ですが最初は苦労しました。ベタつきの強すぎるグリップができたこともありました。せっかくいい製品企画があっても、当初は大手メーカーに相手にされませんでした。

 しかし二人三脚での地道な研究と営業は確実に成果を挙げて、2007年に株式会社となり、グリップは完成度を高めていきました。この技術で昨年、特許を取得。吸い付くような肌触りで、自社ブランドのゴルフグリップ「Octopower」も発売しています。

 現在は年商1億円を超えました。大事なのは「人がやらないこと」「相手の想像を超えること」「注文以上をやること」。商品開発は夢がある仕事だと思います。

 プロ野球時代は厳しかったですね。当時の西武は常勝軍団。もう少し守備がうまければ、何とかなったのではないかと思いますけど…。一番記憶に残っているのは、村田兆治さん(元ロッテ)の引退試合(90年10月13日)で最後に対戦できたこと。最後の打者が僕でした。5回に二塁ゴロ併殺を打ったところでコールドゲーム。零封負けで、村田さんに1勝をプレゼントすることになりました。

 今は、週末に埼玉県の社会人野球クラブチーム『一球幸魂倶楽部』の監督もしています。プロ野球には別の形で貢献したい。球団オーナーになるくらいのつもりで、がんばっていきます。

 ■あんどう・しんじ 1970年9月2日、大分県佐伯市出身。佐伯豊南高からドラフト4位で89年に西武入り。右投げ左打ちの巧打の内野手として95年ファーム首位打者。1軍では主に代打として活躍し、日本シリーズは2度出場。女性人気が高く、当時は清原和博氏とファンレター数を競った。99年退団。通算成績は79打数22安打、打率・278。2000年から02年まで台湾大連盟の太陽でプレーし、首位打者も獲得。現在はオーイソ株式会社(東京都豊島区東池袋2−56−7)の専務取締役。

 

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