“番長”清原と伝説の大乱闘!裏方でチーム支える

★中日・平沼定晴さん(47)

2012.03.30


清原との大乱闘が懐かしい平沼さん。今季からは用具係に徹する【拡大】

 現役時代、元西武の清原和博氏と大乱闘を繰り広げたことで知られる中日の用具係、平沼定晴さん(47)。昨季まで13年間にわたって打撃投手を兼任してきたが、故障した右ひじの悪化で今季から用具係に専任することになった。今コーナー4回目の登場で、“裏方”としてチームを支える男が、リーグ3連覇のキーマンを教えてくれた。(聞き手・米沢秀明)

 −−打撃投手を辞める決意は

 「一昨年ぐらいからかなり厳しい状態で、治療しながら投げていたんです。去年は投げた次の日には、ひじが固まって動かなくなって。実は今年のキャンプでも投げてしまいました。4日間だけですが」

 −−13年間の思い出は

 「現役引退したあと、打撃投手として僕を育ててくれたのは左打者では立浪、右では谷繁。恩返ししないと。今年もベテランの谷繁の活躍がカギになると思いますね」

 −−谷繁の長所は

 「人間の観察力が非常に優れていますね。僕が飲み過ぎたりすると『先輩、きょう体調悪いでしょう』と一発で当ててくる。年に数回しか着ないジャージーを『前にも着てましたね』と覚えてるんです」

 −−視点が細やか

 「通風の痛みを隠していたのに、谷繁にはバレて『座薬が効きますよ』といわれました。捕手は打者のスタンスやグリップ位置を常にチェックしていますが、彼には天性の観察力と感性がある」

 −−谷繁の人間性は?

 「僕の制球が定まらない日もあるけど、無理して打ってくれているのがわかるときもあった。遠征先では“今日は空いてますか”と食事にも誘ってくれる。気を使ってバランスが悪くならないように、同じものは2度と食べない。ビールをジョッキで飲んだら、あとは“明日もあるから”と飲み過ぎたりするようなこともない」

 −−プロですね

 「投手に対してはとても厳しいけど、投手は谷繁のリード通りに投げれば見逃し三振も取れる。抑えられるので信頼する。中日の投手は、必ずしも絶対的な力を持った投手ばかりではない。それなのに抑えられるというのは、谷繁の力だと思いますね」

 −−将来にも期待できそうです

 「中日の投手は、1軍のマウンドで成長していく気がします。谷繁の洞察力は、日本球界では野村克也さんに次ぐと思います。いずれ指導者になると思いますが、どんな捕手や投手を育てるかみてみたい」

 ■ひらぬま・さだはる 1965年3月27日、千葉県習志野市出身。千葉商科大付高時代の82年に春の甲子園に出場。ドラフト2位で中日入団。87年ロッテに移籍し、96年中日に復帰。98年に西武に移籍し同年引退。通算18勝22敗5S。ロッテ時代の89年9月23日の西武戦で、清原氏への死球をきっかけに大乱闘となった。99年から中日の打撃投手兼用具係、今季から用具係専任となった。

 

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