清原選手と大乱闘!今も血が騒ぐ伝説男

★中日・用具係の平沼定晴さん(47)

2012.07.06


阪神・渡辺亮の谷繁への死球には、平沼さん(顔写真)も思わずカッとなった【拡大】

 セ・リーグで激しい首位争いを繰り広げる中日を、裏方として支える用具係の平沼定晴さん。ロッテ投手時代の1989年には、清原和博氏(当時西武)と大乱闘を繰り広げたことで知られる。実は23年ぶりに血が騒ぎ、最近も思わずグラウンドに飛び出しそうになってしまったとか。伝説の男のハートに火をつけた瞬間とは−。(聞き手・米沢秀明)

 今でも語り草となっているのは、平沼さんがロッテに在籍した1989年9月23日の西武戦だ。清原和博への死球をきっかけに、大乱闘となった。清原からバットを投げつけられジャンピングヒップアタックも受けたが、敢然と立ち向かった。あれから23年…。

 −−久しぶりにやってしまったとか

 「乱闘? もうそういうキャラはとっくに卒業してるんだから。今は裏方、そんなことするわけないでしょ」

 −−6月27日の阪神戦で、谷繁捕手が顔面付近に死球を受けたとき…

 「ああ、あのときのことね。ちょうどベンチ裏のテレビで見ていたら、顔面に直撃したように見えたからね。あとでスローで見たら左肩に当たってから、鼻をかすめていたけど」

 −−死球を受けたのが谷繁捕手だったから?

 「打撃投手として谷繁に10年近く投げてきた。彼に育ててもらったと思っているからね。仲間意識ですよ。反射的だったね」

 −−やっぱり飛び出していった

 「つい立場を忘れてしまったということかな。気がついたら、ベンチに片足が入りそうになっていた。どうやってそこまで出てきたのかも覚えていないくらい。危うくベンチを通り抜けて、マウンドへ飛び出していくところだったよ」

 −−思いとどまれたのは?

 「谷繁が治療のためにベンチに戻ってきた。鼻を押さえながら、俺の顔を見て『平沼さん、どうしてこんなところにいるんですか』っていわれて、われに返ったというわけ」

 −−拍子抜けした

 「谷繁は目の利く男。そのときはそう言ったけど、俺がカッとなっているのに気がついていた。次の日の試合前練習の際、俺の近くへ来て『うれしかったっすよ。心配してくれてありがとうございます』って言ってくれた。ジーンときたね」

 −−谷繁は理解していた

 「今、谷繁ほどの捕手は日本にはいないでしょう。特にインサイドワークは、なかなか若手も追いつくことはできないレベルにいる。我は強いけれどいい男ですよ」

 ■平沼定晴(ひらぬま・さだはる) 1965年3月27日、千葉県習志野市出身、47歳。千葉商科大付高で82年にセンバツ出場し、同年のドラフトで中日が2位指名。87年ロッテ、96年に中日復帰し、98年に西武に移籍して同年引退。プロ15年で18勝22敗5セーブ。昨季まで打撃投手を兼任していたが、今季から用具係専任。

 

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