楽天から新ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指す田中将大投手(25)の交渉期限(日本時間25日午前7時)まで3週間を切った。
この間、先発5人枠に6人の投手を抱えるレッドソックスは田中獲りから撤退。ヤンキース、カブス、ドジャース、マリナーズ、ダイヤモンドバックスなどが有力候補として残っている。
本命視されるのがヤンキース。オーナーのハル・スタインブレナー氏も、これまでの年俸を抑える方針を転換し、「常勝チーム」作りに舵を切ったと言われ、米スポーツ専門局ESPNは「田中なら190イニングを投げ防御率3・46をマークする。ヤンキースにとってぜひとも必要な選手」と獲得を勧める。
一方、ニューヨーク・デーリー・ニューズ紙は懐疑的。
「彼の日本での人気はすごく、入団すれば観客動員につながるのは間違いない。ただ、ヤンキースは二塁も三塁も穴が埋まっていない。24勝0敗はすごいが、所詮、3Aレベルとみられている日本野球の数字だ。メジャーで1球も投げていない投手に1億ドル(約104億円)を出す価値があるのか? 大きなギャンブルだ」と疑問符を投げかけている。