阪神の背番号「31」をめぐり、怪情報が飛び交っている。
「31」といえば、3度本塁打王に輝き1985年に4番として球団初の日本一に貢献した掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(58、DC)の背番号。去年まで林威助外野手が背負っていたが戦力外通告を受け退団。今は空き番号だ。
ドラフト2位の横田(鹿児島実高)が背負うプランもあったが、今オフに引退した桧山進次郎氏の「24」をつけた。球団幹部は「1年間空き番号にして若手に競わせてもおもしろい」と明かしていたが、理由は別にあるのでは? という声が出始めている。
球団関係者は「掛布さんをシーズン中に入閣させるため『31』を空き番号にしたのでは、と球団内で噂されています」。若手育成の切り札として復帰した掛布DCの所属はフロント。ユニホームも背番号もない状態だ。
現役晩年の1987年に飲酒運転で現行犯逮捕。当時の久万オーナーに「欠陥商品」と非難され、引退後も私生活で金銭トラブルを起こし球団から距離を置いていた。指導経験も乏しいため、いきなりの入閣には慎重論も根強かった。
だが昨秋キャンプから選手や首脳陣の心をわしづかみ。ある2軍首脳も「指導は的確で褒め上手。本人たちのヤル気をうまく引き出している。選手も前向き」と評価はうなぎ上り。2月1日からの春季キャンプも当初の高知・安芸から主力組が集まる沖縄スタートが検討されるほど。「慎重論も薄れ始めている」(前出関係者)という。
和田監督は来季3年契約の最終年。失速すれば来オフの次期監督候補に掛布DCの名が急浮上するが、果たして。