背番「19」をつけることになったヤンキースの田中将大投手(25)巨額契約に地元ニューヨークの期待は膨らむばかりだが、「1年目から活躍できるのか」と心配する声も少なくない。
そんな中、かつて松井秀喜氏をスカウトしたヤンキースのGM補佐で球団副会長のジーン・アフターマン女史が、「田中投手のメンタリティーはすでにプロのアスリート」と太鼓判を押した。
「1月の交渉の際に、田中と会ったが全く物怖じせず、プロのアスリートとしての雰囲気を備えていた。私の経験から言えば、日本からアメリカに来る選手が成功するかどうかのカギを握るのは環境の良しあし。特にいい通訳といい仲間になれることが大切。メディアとの対応もある。松井の場合は巨人という人気チームでもまれたおかげで、メディアとの対応もうまく、それはヤンキースで育ったデレク・ジーターとそっくりだった。田中も大舞台で活躍してきた実績があり対メディアも大丈夫でしょう」
さらに「田中には黒田博樹投手とイチローという日本語で話せるチームメートがいることも大きい。松井の場合は1人だったが、彼は彼なりに自然とチームに溶け込んだ。しかし、いつでも日本語で話のできる仲間がいることは大きなアドバンテージ。同じ投手の黒田と投手としての悩みを分かちあえることもいい環境だといえる」と付け加えた。
田中は松井のようにチームの顔として活躍できるのか、伊良部、井川のような失敗作で終わるのか。アフターマン女史は「どんな場面でもリラックスして戦える選手。大きな舞台であがることは決してないでしょう」と成功を予測していた。