18歳ルーキー・松井裕、2つの不安 西武は疑心暗鬼「隠しているのでは?」 (2/2ページ)

2014.03.21


着実に開幕ロードを突き進むルーキー左腕だが課題も見えてきた【拡大】

 松井裕は「ブルペンでは捕手を座らせて、打者にも立ってもらって、それ以上の投球をしています。試合の中で投げたかった部分もありますが、高校生の時にやってきたことなので、特に不安はないです」と言い切った。が、プロレベルの6回以降を未経験ゾーンとして残したまま開幕を迎えることは、内心穏やかではないだろう。

 巨人・森中スコアラーは「想像していた以上にプロで通用する球種をたくさん持っていますが、課題はスタミナでしょう。腕の振りの速いのが特長だけに、疲労のたまる夏場以降にあの腕の振りを維持できるかどうか」と指摘する。

 もう一つの課題は、走者を背負った場合のセットポジションにある。クイックモーションが遅い、というより、オープン戦で披露した限りでは、全くクイックになっていないからだ。

 この日も走者を塁に置いた場面で足をゆっくり高く上げて投球。2回無死一塁では、一塁走者が足の遅いブランコだったから盗塁されなかったが、仮に公式開幕戦に先発すると、相手は“足攻”の権化、伊原監督の率いる西武。このままでは足で引っかき回されるのは目に見えている。

 実際、ネット裏で偵察した西武・亀井スコアラーは「速い投手のクイックは1・0−1・1秒だが、松井君は1・7−1・8秒もかかっていた」と指摘。また、松井裕の投球フォームは三塁方向へ体が流れる癖があり、セットポジションではその幅が大きくなるため、投ゴロなどに対し捕球姿勢を取りにくくなるのも狙い目だという。

 だが、西武はニンマリとはしていない。「キャンプでけん制球の練習を見たが器用にこなしていた。クイックが全くできないというのはありえない。できるのに隠しているのではないか。そういうこともあるから、松井君の初戦には当たりたくない。オリックスさんの方に行ってもらえないかな」(亀井スコアラー)

 18歳が名門西武にトラップを仕掛けているのでは? と戦々恐々の体だ。楽天・佐藤投手コーチは「(クイックは)できるよ。ブルペンではやっている」とニヤリ。

 弱点を逆手にとり敵を疑心暗鬼に陥らせることができるのも、底の見えない大物ルーキーならではといえるか。

 

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