【ネットろんだん】夏の甲子園 「おにぎり女子マネ」は美談なのか (1/2ページ)

2014.08.22


 2回戦で敗れ、選手とともにグラウンドを後にする春日部共栄の女子マネジャー=17日、甲子園球場【拡大】

 「夏の甲子園」で活躍した春日部共栄高校(埼玉)の野球部選手のために、2年間でおにぎり2万個を握ったという女子マネジャーの存在がネットで大きな反響を生んでいる。その「献身」を勝利の原動力として紹介した報道に対し、美談として称賛が集まる一方で、「性別役割分業を助長する」との反発も巻き起こり、思わぬ大論争に発展した。

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 注目を集めたのは、初戦で今春センバツ優勝校を下す金星を挙げた春日部共栄を取り上げた日刊スポーツの記事(12日付)。3年生の女子生徒の笑顔の写真とともに、この生徒が野球部のためにおにぎりを握り続けてナインの体力増強に大きく貢献したこと、さらに「おにぎり作り集中のため、最難関校受験の選抜クラスから普通クラスに転籍したほど」とその献身ぶりを強調。「『頑張っておにぎりを作ってきたことが報われて、本当にうれしい』と勝利にニッコリ」という本人のコメントで結ばれている。

 ◆感嘆から反発へ

 これが、ツイッターを中心に大きな反応を呼び起こした。当初は「これは部員がんばるわ」「マネのためにわざわざ進学クラスから普通クラスに転籍とか根性あるな」などと素直に感嘆するツイートが相次いだが、ネットで話題の拡散が進むにつれ「学業よりおにぎり優先で美談扱いか」「ブサイクな男子マネジャーだったらニュースにもならなかった。典型的な性別役割分業構造が中等教育に生き残っている」(いずれもはてなブックマーク)など、反発する声が大きくなった。

 こうした批判は次第にエスカレート。ある女性現代美術家はツイッターで「咄嗟(とっさ)に頭に浮かんだ率直な感想は『この女子マネージャー死ねよ!(激怒)』だった」と暴言を吐き、炎上する事案まで発生した。「アメリカに『女子マネジャー』なるものは存在しません」と米国を引き合いに出して日本社会の女性差別を指摘するブログ記事が書かれれば、「アメリカの高校スポーツにも女子マネジャーはいる」と反証する記事も投稿されるなど、議論は錯綜(さくそう)している。

 

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