古巣・中日にモノ申す! “谷繁イズム”見えない

2014.09.11


9日の広島戦で敗れた谷繁兼任監督。表情がさえない【拡大】

 セ・リーグはまだ混戦模様が続いているが、結局は巨人が優勝する気がする。勝負どころを落とさないんだよね。

 今月初旬の広島相手の首位攻防3連戦にしても、世間的には「広島が首位奪取するんじゃないの?」っていう雰囲気だったけれど、終わってみれば巨人の3連勝だった。僕らが開幕前にイメージしていた圧倒的な強さはないけど、2−1、3−2といった僅差のゲームを取っている。

 広島は若い選手が多いせいか、まだ勝ち方がわかっていないというか、勝負の場面での攻撃に淡泊なところがある。あと1本ヒットが出れば、どうにかすれば点が取れたろうというケースで取れない。だから勝てるゲームを落としてしまう。すごくもったいない。

 ここ数年でいいチームになっているし、これからどんどん強くなっていくとは思うけどね。いい野手がたくさんいる。丸、菊池はもちろん、遊撃のレギュラーを獲得しつつある新人の田中が目を引く。菊池との二遊間は来季以降しばらく不動でいけるんじゃないか。

 20歳の鈴木誠也の打撃も、粗削りで経験は足りないけど大化けする可能性がある。ええもん持っとる。堂林がもうちょっと人気に実力が伴ってくれば、さらに楽しみだ。

 残念なのが、僕の古巣である中日。首位に5ゲーム差で7月を終えた時点では、優勝争いのダークホースと期待したけど8月に月間7勝20敗の大失速。和田、岩瀬の戦線離脱は痛かったが、要因はそこじゃない。勝負の8月に、一枚岩になっている雰囲気がうかがえないのが寂しかった。

 良くも悪くも、もっと“谷繁イズム”を前面に押し出し徹底すべきではないか。今季は“監督・谷繁”のモノの考え方、方針が見えてこなかった。谷繁が試合に出ているときは森ヘッドコーチが指示を出していたようだが「選手兼任監督」体制の悪い面が出てしまった気がする。

 ひとつモノ申したいのは、来季は谷繁が気をつかう必要のない、あれこれ話をしやすいコーチを置くべきだということ。

 今季は、確かに経験豊富なベテランのコーチは多かったけれど、谷繁が自分で連れてきたのは同い年の波留外野守備走塁打撃コーチだけ。せめてヘッド、投手、バッテリー、打撃部門に3−4人、谷繁が連れてこないとあかんのじゃないの? それをやらせず、来季も結果が出なかったら谷繁が責任を取らされるのでは、かわいそうだ。

 谷繁が好きなコーチングスタッフをそろえて、好きなようにやって、それで結果が出れば、みんなが潤う。ダメなら谷繁が責任を取ればいい。まず、名実ともに「谷繁ドラゴンズ」をつくるために、選手、コーチ、スタッフ、球団フロントも動いてほしい。

 ■山崎武司(やまさき・たけし) 1968年11月7日、愛知県生まれ。愛工大名電高からドラフト2位で中日入り。以後オリックス、楽天、再び中日と渡り歩き昨年限りで引退。中日時代の96年に本塁打王、楽天時代の2007年には本塁打・打点の2冠王に輝いた。27年間で通算1834安打、403本塁打、1205打点。後輩の面倒見のいい親分肌で、愛称はジャイアン。

 

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