星野仙一前監督の辞任をうけ、楽天の新指揮官となった大久保博元監督(47)に直撃インタビュー。一部ファンの間で監督就任反対の署名運動が展開されるなど異例の“逆風”にさらされた男は、日本一から今季最下位へ転落したチームを待ったなしの1年契約で再建できるか。また、自身の人生に暗い影を落とした4年前の“あの騒動”についても真っ正面から言及。“デーブ”の本音を3回に分けて掲載する。 (聞き手・宮脇広久)
−−監督に就任したが4年前【注】のイメージを拭い切れない
「前提として強調しておきたいのですが、僕は刑務所に入ったわけではない。逮捕されたこともありませんよね」
−−その通りです
「ただ、いろいろひっくるめて非難されるのは僕の不徳の致すところというのが本音です。ならば、どうするのかといえば勝って納得していただくしかない。口で説明しても仕方がない」
−−一部ファンの間では就任反対の署名運動まであった
「現役時代の実績がないことも一因かなと思います。僕が通算2000安打、400本塁打を打っていれば、ここまで言われていないかもしれません。通算打率・249、41本塁打ですから、そりゃ言われますよ。日本は、米国のように指導者も1A、2A、3A、メジャーとキャリアを積み重ねながら昇格していくのとは背景が違う。現役時代にすごい成績を残した人が監督になる」