日本のメディアに望む「選手名の統一」 新聞とNHKすり合わせなし

2015.02.27


ジアンビかジオンビーか。英語の発音に弱い日本人ファンは戸惑っている【拡大】

 米大リーグなどで選手名の表記が、新聞と試合を中継しているNHKで違うことがある。すでに業界内だけでなくファンの間でも知られているが、違和感は消えない。

 通算440本塁打のジェーソン・ジアンビ内野手(44)が今月16日(日本時間17日)、現役引退を発表した。ヤンキースなどで20年プレー。アスレチックス所属の2000年にはア・リーグMVPを受賞した強打者だが、名前の表記は「ジェーソン・ジアンビ」(大半の新聞)と「ジェイソン・ジオンビー」(NHK)の2つに分かれていた。

 大リーグの場合、新聞社の表記は一部を除いて通信社が作成するリストに準じている。「発音辞典や現地でのアナウンスなどを基に表記し、微妙な発音は本人に確認しています」と共同通信の担当者。NHKからは「原則的にはその国の表記による原発音に近い形でカタカナで書き表しています。音ではなく綴りを標準的に発音。同じ綴りでも、地域や家族によって異なる場合もあります」という回答があった。両者で、表記のすり合わせはしていないそうだ。

 BS放送で大リーグ中継を見た後、新聞を読むと選手名が微妙に違っていて首をかしげた経験のある読者は少なくないだろう。共同の「アスレチックス」「エンゼルス」「カージナルス」に対し、NHKは「アスレティックス」「エンジェルス」「カーディナルス」とチーム名まで違う。

 多くの国から選手が集まる大リーグでは、各球団がメディアガイドなどで名前の発音まで紹介。ヤンキースの田中将大投手は「Mah−sah−HE−ro」(大文字部分を強く発音)と書かれている。ジアンビ(Giambi)の発音については本人から「jee−AHM−bee」だと聞いたことがある。

 春季キャンプとオープン戦では多くの新人がプレー。日本選手と対戦すれば当然、その名前が新聞やテレビで報じられる。読者や視聴者を混乱させないためにも、選手名は初出場時から統一してほしいものだ。

 ■田代学(たしろ・まなぶ) サンケイスポーツ一般スポーツ担当部長。1991年入社。プロ野球のヤクルトと巨人を担当後、休職し米オハイオ大に留学。復職後は長野、シドニー両五輪の担当を経て、2001年から13年11月まで米国駐在の大リーグ担当キャップ。全米野球記者協会理事や13年ワールドシリーズの公式記録員を日本人記者で初めて務めた。愛称は「ガク」。

 

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