本末転倒な3月の国際試合 盛り上がるOP戦に“営業妨害”

2015.03.12


小久保監督は雄平ら侍たちと勝利のハイタッチ【拡大】

 侍ジャパンが欧州代表に4−3と冷や汗で勝利したが、3月開催の国際親善試合は本末転倒だ。

 27日の公式戦開幕へ向けオープン戦が本格化。ひいきのチームに向けるファンの視線は熱くなってきている。この日のオープン戦4試合でいえば、リーグ連覇、2年連続日本一を目指すソフトバンクとリーグ4連覇、3年ぶりの日本一奪回が至上命令の巨人との激突がファン最大の関心事。9年ぶりに日本球界に復帰した松坂も先発したからだ。

 そんな中、侍ジャパンの本番は、2年後の2017年に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)第4回大会だ。各球団のオープン戦に水を差すような国際試合の開催は営業妨害のようなもの。ファン、選手にとってもありがた迷惑だろう。

 チーム一丸になって最終調整する重要な時期に戦線離脱。若手中心とはいえ、主力も参加している。もし故障して、開幕に影響が出るような事態になったら誰が責任を取るのか。常設化したのだから、秋だけでなく春も開催しないと格好がつかないというのなら、それは間違いだ。

 両リーグのペナントレースは日本プロ野球界の最大の商品で、17年が本番の侍ジャパンは二の次だ。20年東京五輪で期待通りに競技種目として野球が復活したとしても、地元開催の特権だけで終わり、次回の開催地次第では再び消滅する可能性もある。

 日本プロ野球界にとって、魅力あるペナントレースを上回るファン拡大の道がないのが現実だ。メジャーで5年連続2ケタ勝利を挙げ、8年ぶりに復帰した黒田フィーバーで年間ボックスシートが完売、24年ぶりの優勝にファンが燃え上がっている広島が好例だ。

 過去のWBC2大会で日本代表は連覇したが、一過性の盛り上がりだけで、ペナントレースの観客動員増に結びついたことはなかったのだから。 (江尻良文)

 

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