巨人は15日、ロッテとのオープン戦(QVCマリン)で零封負け。もっかオープン戦のチーム打率は12球団中11位の.215、本塁打数は最少の1という貧打ぶりだ。春季キャンプ前から「阿部、村田、内海、杉内に頼らないチームをつくる」と原辰徳監督(56)はブチあげていたが、ベテラン4人は大不振などで「頼れない」という皮肉な状況。しかも当てにしていた若手の成長はからっきしで、今季キャッチフレーズの「新成」はどこへやら、高齢化が進もうとしている。 (宮脇広久)
野戦病院と化している巨人。この日は坂本が脚の張りを訴え、大事を取って欠場した。
原監督は「その辺のところは非常に厳しい。安易に『決まっています』という風に答えることはできませんね」と腹立たしげに語気を強めた。12日後に迫った開幕戦の先発オーダーのことだ。
この日のDHを含むスタメン野手9人のうち、20代は「8番・三塁」の中井のみ。10月に29歳となる投手ポレダを含めても、平均年齢34・1歳の高齢だ。昨季の開幕オーダーの平均は29・8歳だけに非常事態といえる。
期待の中井は、7回無死一塁の守備で三ゴロを捕球した際に二塁へ悪送球。原監督は「打つ以前の問題。打っているともいえないが(オープン戦打率・194)それ以前」とおかんむりだ。