独走にも浮かれない鷹・工藤監督の手腕 摂津の登録抹消はしたたかな戦略

2015.07.24


工藤監督が摂津の出場選手登録を外したが【拡大】

 ソフトバンクが2位・日本ハムに6ゲーム差をつけ、今季最多の貯金「24」で首位を独走中だ。

 22日のロッテ戦(ヤフオクドーム)は4−1と快勝。5回に飛び出した柳田の18号3ランで勝ち越し。3投手の継投で逃げ切った。まさに快勝といえる試合だが、工藤公康監督(52)は「貯金24? 次のオリックス戦で勝ち越すことが大事」と浮かれていない。冷静な指揮官は、独走態勢にあっても決してチームの手綱を緩めない。

 この日の試合前、21日の同カードで1軍復帰し5勝目を挙げたエース摂津の出場選手登録を再び抹消。工藤監督は「チームの事情。ローテーションの関係です」と説明。中止になった20日の試合で先発が流れた中田の次回先発を優先するための措置とした。12球団屈指の巨大戦力を誇るだけに何とも贅沢に思える入れ替えだが、これはさまざまな状況を想定した指揮官のしたたかな戦略によるものだ。

 「ペナントレースの勝負どころをにらんでいる。9月戦線まで考えている証拠。工藤監督には抜かりがない」(球団OB)

 常に最悪の状況を想定して動く。これは工藤監督が理想の指揮官としている西武時代の広岡達朗&森祇晶両監督から得た教訓だ。2人の名将は常に先の先を読み、勝負どころを誤らず、常勝といわれたチームを優勝に導いていた。

 大先輩たちの教えを実践している。不調にあえいだ摂津は長い調整期間を与えたことで見事に復調。大隣も6月に2軍へ送りリフレッシュさせている。実績のある2人を万全にして、優勝への最終局面で生かすためだ。

 強いチームを束ねていても、野球は何が起こるか分からない。工藤監督は「貯金も首位も全く頭にない。勝負はずっと先の先にある」と話しているが、現役時代に多くの修羅場をくぐり、優勝することの難しさを誰よりも分かっているからだ。 (スポーツライター 梶原昌弥)

 

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