「黒い霧」の悪夢再び G福田の野球賭博、人気回復に泥…野球くじにも影響

2015.10.06


熊崎コミッショナーは事態の徹底解明を目指している【拡大】

 巨人・福田の野球賭博が発覚したことで、日本野球機構(NPB)の熊崎勝彦コミッショナー(73)が5日、徹底的な解明のための調査委員会を立ち上げ、同日に第1回の会合を開いた。

 野球協約の第18章「有害行為」に規定されている第177条(不正行為)、第180条(賭博行為の禁止及び暴力団員等との交際禁止)に絡んだ事件は、1969年オフに発覚した「黒い霧事件」以来、起こっていなかったからだ。

 同事件は西鉄ライオンズ(現西武)の投手が暴力団関係者に依頼され、敗退行為(八百長)をした疑惑が明るみに出たことが発端。エース池永正明氏にも飛び火し、東映投手ら他球団にも疑惑が広がった。

 当時のコミッショナー委員会(宮沢俊義委員長)は池永氏らに対し永久失格処分を科した。西鉄は事件の影響を受け1970年から72年まで3年連続最下位。72年オフに太平洋クラブに球団を身売りした。

 現金を預かったことは認めたが、敗退行為へのかかわりを一貫して否定した池永氏に関しては、その後「池永復権会」が処分の撤回運動を続け、2005年3月1日の実行委員会、3月16日のオーナー会議で177条の改正が提案、承認された。「永久失格処分を受けた者であって処分後15年を経過した者でもその間善行を保持し、改悛の情顕著な者については、本人の申し出により、コミッショナーにおいて将来に向かってその処分を解くことができる」という改正条項のおかげで、復権を果たしている。

 「黒い霧事件」を教訓とし、日本野球機構は警察、日本プロ野球選手会と一体となって暴力団等排除活動などを展開している。それだけに今回の不祥事発覚はプロ野球のイメージ低下、社会的信用の失墜につながりかねない。

 現在進行中の、国立競技場改築に絡むスポーツ振興くじ(サッカーくじ)の野球への対象拡大の議論にも影響は大だ。下村文部科学相は5日、「こういう問題があると、もう当然、対象にはならないだろう」と否定的見解を示した。

 

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