球界を揺るがした野球賭博問題で日本野球機構(NPB)から無期失格処分を受け、巨人からも解雇された笠原将生投手(24)が20日、かつて躍動した1軍の舞台に帰ってきた。
冬晴れとなったこの日の神宮球場に、笠原の姿があった。先ごろ知人の紹介で軟式野球チーム「Naughty」(ノウティー)に入団。そのメンバーとして、草野球大会「Victoria League」の決勝へ参戦。巨人時代の8月6日・ヤクルト戦以来4カ月ぶりに、かつての戦場へカムバックした。
夕刊フジ既報通り、先月29日の同大会準決勝で、1イニングだけながら“復帰登板”。この日はチームメートと真剣な面持ちでウオーミングアップをこなしたが出番はなく、チームも2−3で惜敗した。
今回は球場内の混乱を避けるため報道陣はシャットアウト。入場者1人1人の名前を入り口でチェックするなど、ものものしい雰囲気が漂った。その中には巨人関係者の姿もあり、笠原と接触する人物に目を光らせていた。
笠原に代わって取材に対応したチームの齋藤竣亮監督兼GMは「今日も投げたくてウズウズしていたと思います。でも、この前の登板を夕刊フジさんが大きく扱ってくれたせいで騒ぎになってしまった。運営側に迷惑をかけるわけにはいかないので…」と説明した。
右腕が軟式球に慣れるための期間を設ける意図もあったという。さらに、騒動が終結していない現段階で、週刊誌やテレビからの注目を避けたかったのも理由の1つだ。