“マートンルール”成否のキーマンは外国人 「厳しい扱い」の被害者意識

2016.01.23


マートンの激しいタックルが球界に新ルールを生んだのだが【拡大】

 昨季限りで阪神を退団したマートンが披露していた本塁上での捕手へのタックルは、今季からは危険行為として禁止される。日本球界に誕生したこの“マートンルール”の成否のキーマンは、外国人選手たちだ。

 日本野球機構(NPB)は21日、都内で10球団に対し“マートンルール”ことコリジョン(衝突)ルールの説明会を実施。19日にも2球団へレクチャーしていた。

 昨季に同ルールを導入した米大リーグの映像などを参考にしてケースを説明。「走者は球を持った守備側の選手にタックルした時点でアウト」。これは明快だが「捕手は捕球前のブロックができず、走路を空けておかなければセーフ」というケースは送球がそれた場合、どこまでが許容範囲か判断が難しいからだ。

 球界関係者の中には「昨秋の宮崎で行われた若手主体のフェニックスリーグでも問題はなかった」と楽観論がある。それでも前出関係者は「問題は外国人選手だ。球団を通じて、どこまで徹底できるか」と指摘する。

 生き残りにしのぎを削る外国人選手たちには「審判に自分たちだけが厳しい扱いを受けている」という被害者意識があり、神経質になっている。マートンがストライク、ボールの判定に執ようなクレームをつけ、走塁でも本塁上で捕手をケガさせるなど騒動を起こしたことには、そんな背景があったからだ。

 アマ球界、大リーグに続き今季からNPBでこのルールが導入されるのは、日本プロ野球選手会からの「捕手、走者のケガを防ぎたい」という要望から。マートンのタックルでヤクルト・田中雅が鎖骨を骨折するなど被害があったからだ。

 嶋選手会長は楽天の捕手だけに、本塁上のクロスプレーの危険性を知っている。なおさら他人事ではないだろう。“マートンルール”こそできたが、浸透させるには、第2のマートンを生み出さないことに尽きる。 (江尻良文)

 

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