阪神・鳥谷敬内野手(35)が来季、主将の肩書を“剥奪”される可能性が高まっている。
金本監督は、5日に取材対応した際に鳥谷の主将継続を問われ「まだ決めていない」と“白紙”を強調。指揮官就任直後の昨オフには、テレビ番組の収録で「(主将を)継続させる。自覚を持ってやってもらう」と明言したのとは対照的だ。
鳥谷は2011年オフに野手主将に就任。投手主将を担った藤川が米大リーグ移籍で抜けた13年から3年間は、チーム主将を務め、今季は再び野手主将(投手部門は福原が主将)に戻った。
今季は不振のため667試合で連続フルイニング出場がストップ。攻守に精彩を欠いたままシーズンを終えた。指揮官は「来年は巻き返そうという気持ちを持ってくれていると思うし、そこに期待するしかない」と話すが、シーズン終盤に三塁起用されたのは暫定的。来季は、イチから定位置争いする厳しい立場だ。
ある球団フロントは「正直、主将をやるキャラクターではないし、監督が求めるイメージとは違うタイプ」と指摘。ただ、野手には「代わりとなる人材が、今のところ見当たらない」と嘆く。
「年齢と成績が相まってこそ、主将は務まるもの。若手に助言し好成績の福留がやれるかといえば、年齢的に違う」。かといって、明るい性格で担えそうな今成は「成績が物足りない」という。