阪神・金本知憲監督(48)が29日から始まる高知・安芸での秋季キャンプで、各選手に“指揮権”を委ねるユニーク練習を導入する。
Bクラスに沈んだ今季を振り返り、選手の精神面強化が不可欠と強調する指揮官。その一環として、より実戦的な紅白戦やケース打撃を数多く実施し「何イニングかは、タイブレークのような形を想定している」。
攻撃側が1点ビハインド、守備側が1点リードの状況を設定。無死一、三塁や二、三塁などの状況からスタートする。サイン自体は指揮官が出すが、作戦を各選手持ち回りで立てさせる。
「(選手の)野球勘を鍛えたい」と意図を説明。勝敗は、緊張感を持たせるために合計点数ではなく、サイン内容の達成具合のポイント制で決める構想だ。
「何か(ペナルティーを)やらないと。選手は怖い(思いをしながら練習する)と思うよ」と話し、敗戦側には罰走などを課す意向も示唆した。