関西は断トツの「野球王国」 東京に対抗心…数々の名選手輩出、脈々と受け継がれる文化 (1/2ページ)

2017.01.10

 ■「自分を主張できる土壌ある」

 熱狂的な応援で知られるプロ野球の阪神タイガースや、高校球児の聖地である甲子園球場(兵庫県西宮市)などを抱え、関西は「野球王国」「野球どころ」といわれる。なぜ、関西は野球熱が高いのか。日常の生活の中に、脈々と野球文化が受け継がれているからだ。

 ◆残った名物店

 阪神電鉄の今津駅(西宮市)から徒歩1分。全国から阪神ファンがツアーを組んで訪れる店がある。その名も居酒屋「虎」。かつては「巨人のタタキ」「江川の耳焼き」といったユニークな名前のメニューもあった。シーズン中は阪神の試合をテレビ観戦。広いとはいえない店内で、七回にはジェット風船が飛び交う。

 同様の飲食店は他にもあるが、熱の入れようは異なる。初代店主の大平洋一郎さんが「虎」をオープンしたのは昭和56年。ファンが集う飲食店の先駆け的な存在だった。以来、阪神の成績に関係なく、店はにぎわってきた。数年前に大平さんが他界し、閉店の危機に陥ったが「何とかして守ろう」との声が上がった。

 現在、「虎」を運営する木野内弘子さん(59)は「地方から新婚旅行で訪れたカップルもいたんですよ。だから、店をなくしてはいけない。次の世代へ引き継いでいきたい」と話す。「虎」の存在は、阪神ファンのかけがえのない“文化遺産”と言っても過言ではない。

 
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