カーリング女子の日本代表「チーム青森」は18日(日本時間19日)、1次リーグ第3戦で中国の精密なショットの前に5−9と屈した。前日のカナダ戦に続く連敗で通算1勝2敗。
カーリングは「氷上のチェス」と呼ばれる頭脳戦。囲碁発祥の地である中国の「氷壼(カーリング)隊」は今回が五輪初出場だが、昨季の世界選手権を制するなど急速に力をつけている。
この試合でも序盤から積極的に“布石”を仕掛けた。第1エンドに2点を奪うと最後まで主導権を握り、要所でミスが目立つ日本を振り切った。
それでもカーリング娘たちは、この日できる限りのプレーで食い下がった。3点を追う崖っぷちの第8エンド。スキップ(主将)目黒萌絵(25)の1投目はコースは正確ながら勢いが不足していた。摩擦を減らしてストーンの速度を保つため、スイープ役の石崎琴美(31)と本橋麻里(23)が必死にブラシで銀盤を掃く。最後は指示役の最年少、近江谷杏菜(20)もスイーピングに加わり、なんとかストーンを中央に寄せることに成功。この試合で初めて2得点し、勝利への執念を見せた。
近江谷は今回のメンバーでは最も遅い2008年1月の加入。「次世代の選手を育てたい」というのが首脳陣の意向だったが、「入ったからには試合に出なければ意味がない」と努力を重ね、今季は副将格のサードに抜擢された。
今回の五輪に際して「もう娘って年でもない」(目黒)と、「カーリング娘」に代わる新愛称の「クリスタルジャパン」を掲げたが、20歳の近江谷は娘盛り。初めての五輪も試合前には「スイッチが入ります」とばっちりメークし、この日も1人だけ半袖姿で健康的な二の腕を披露した。
だが肝心のショットが安定しない。正確性を表すショット率では、両チームの8人で最低の45%で、日本チームの68%を大きく下回った。ストーンはひとつひとつ曲がり方に特徴があるが「感覚が合わない」と、第5エンド終了後に本橋が使っていたものと交換。それでも、第7エンドのドローショットが長すぎるなど改善できなかった。
「ショットが決まっていなかったので負けて仕方がない試合だった。何が悪いのか最後まで分からないまま10エンド終わった」と表情も冴えなかった近江谷。あす19日(日本時間20日)の英国戦で会心の「アンナスマイル」が弾けるか。

